女王祟拝
女王祟拝(プロセルピナ)は、アピトが所有する究極贈与である。自身の超高速戦闘能力を強化すると同時に、配下の魔蟲を統率する能力を備え、女王でありながら自ら最前線で戦うアピトの戦闘スタイルに特化している。[1]
| 女王祟拝 | |
|---|---|
| 読み | プロセルピナ |
| 外国語表記 | Proserpina |
| 種別 | 究極贈与 |
| 所有者 | アピト |
| 創造者 | シエル |
| 付与者 | シエル |
| 進化前 |
|
| 状態 | 現存 |
| 初登場 | 書籍:第16巻(192頁) |
| 備考 | 自ら前線で戦う「英雄型」として構築された究極贈与 |
概要
書籍第16巻、シエルによる能力改変を受けたアピトが獲得した究極贈与。[1]
「思考加速」「魔力感知」「超感覚」「魔蟲支配」「軍隊指揮」「超速行動」「致死攻撃」「空間操作」「多重結界」を備える。
前身である固有能力「女王崇拝(ハハナルモノ)」が魔蟲の誕生と支配を中心とした女王としての能力だったのに対し、「女王祟拝」はアピト自身が最前線で戦うことを重視して再構成されている。軍団の統率能力を残しながら、速度・感覚・殺傷力・空間能力を大幅に強化した戦闘型の能力である。
獲得・進化
書籍第14巻、ゼギオンが覚醒進化した際、その「祝福(ギフト)」を受けたアピトは天星麗蜂(スターワスプ)へ進化し、固有能力「女王崇拝(ハハナルモノ)」を獲得した。[2]
この能力によって、帝国戦で失われた軍団蜂の魂などを利用し、九体の蟲型魔人を生み出している。
書籍第16巻の個人面談では、リムル=テンペストとシエルによってアピトの能力構成が検討された。アピトには、配下を増やして軍団を率いることに特化した「指揮官型」と、自身の戦闘力を高めて最前線で戦う「英雄型」という二つの方向性が示された。[1]
アピト自身は英雄型を希望。その意向を受けたシエルが能力改変を行い、「女王崇拝」は究極贈与「女王祟拝(プロセルピナ)」へと進化した。
この改変によって「魔蟲誕生」は失われたものの、「魔蟲支配」に加えて「軍隊指揮」が与えられ、アピト自身には「超速行動」「致死攻撃」など直接戦闘向けの権能が追加された。
書籍第21巻でアピト自身が上位聖魔霊「神蜂」へ進化した後は、「空間操作」が「空間支配」へと強化されている。[3]
能力
権能
- 思考加速
- 思考速度を大幅に加速する。
- 極端な高速戦闘を行うアピトが、周囲の状況を正確に認識して行動するための基礎となる。
- 魔力感知
- 周囲の魔力や魔素の状態を感知する。
- 超感覚
- 通常の感覚器官を超えた知覚能力。
- 高速移動中でも敵の動きを正確に捉え、攻撃へ対応することを可能にする。
- 魔蟲支配
- 配下の魔蟲を支配し、意思を伝える。
- 女王であるアピトと眷属を結ぶ権能であり、軍団規模の魔蟲を統率できる。
- 軍隊指揮
- 多数の眷属へ的確な命令を与え、軍団として効率的に行動させる。
- 「魔蟲支配」と組み合わせることで、アピトを頂点とする魔蟲軍団を一つの戦力として運用できる。
- 超速行動
- 自身の行動速度を大幅に高める。
- 元来極めて高い速度を誇るアピトとの相性が非常によく、本人の戦闘能力を支える中核権能の一つ。
- 致死攻撃
- 攻撃へ致命的な効果を付与する。
- アピトが持つ毒針と組み合わせることで、高速の一撃そのものを極めて危険な攻撃へ変える。
- 多重結界
- 複数の結界を重ねて展開し、攻撃を防御する。
性質・制約
「女王祟拝」は、軍団そのものを強化する能力というよりも、女王であるアピト自身を最強の一兵として完成させる方向に特化している。
「思考加速」「超感覚」「超速行動」を組み合わせた高速戦闘、「致死攻撃」による殺傷力、「空間操作」と「多重結界」による攻防を兼ね備え、そこへ「魔蟲支配」と「軍隊指揮」による眷属統率を加える構成となっている。
一方、前身の「女王崇拝」が持っていた「魔蟲誕生」は能力改変の際に失われており、アピト自身が新たな魔蟲を直接生み出す能力はなくなった。ただし、既に生み出されていた九体の蟲型魔人がそれぞれ眷属を誕生させられるため、軍団そのものを維持・拡大することは可能である。
使用例
無慈悲なる抵抗破壊因子 - 「致死攻撃」とアピト自身の毒を組み合わせた強力な攻撃。
- 単純な物理的な刺突ではなく、対象の抵抗能力そのものを破壊することを狙った攻撃として用いられる。
所有者
- アピト
- 地下迷宮第79階層を守護する迷宮十傑の一人で、「蟲女王(インセクトクイーン)」の称号を持つ天星麗蜂。
- 書籍第16巻でシエルによる能力改変を受け、「女王祟拝」を獲得した。
- 第21巻では上位聖魔霊「神蜂」へと進化し、存在値173万7775に達している。[3]
進化・派生関係
| 区分 | 能力 | 備考 |
|---|---|---|
| 進化前 | 女王崇拝(ハハナルモノ) | 魔蟲の誕生・支配を中心とする固有能力 |
| 統合元 | — | |
| 本能力 | 女王祟拝 | アピトが所有する究極贈与 |
| 進化後 | — | 能力名は変化していないが、第21巻で「空間操作」が「空間支配」へ強化 |
| 派生 | — |
余談
「プロセルピナ(Proserpina)」は、ギリシア神話のペルセポネに対応するローマ神話での名称である。ペルセポネはハデスの妃として冥界の女王となる一方、母デメテルとともに植物の成長や春の訪れとも結び付けられる女神である。
「女王」の名を冠し、魔蟲の一族を率いるアピトに「冥界の女王」の名が与えられている点は分かりやすい対応となっている。また、プロセルピナが死者の世界と植物の再生という二つの側面を併せ持つように、「女王祟拝」も「致死攻撃」という殺傷能力と、眷属を率いて一族を繁栄させる女王としての能力を併せ持つ。作者から命名意図が明言されたわけではないが、所有者の性質とよく重なる名称である。
なお、伏瀬がWeb版完結後に公開した「スキル一覧」では、アピトの能力は同じ「女王祟拝」の漢字表記ながら「ヴァルキュリー」と読まれ、「思考加速・魔蟲誕生・魔蟲支配・超速行動・空間操作・多重結界」を備える能力として掲載されている。書籍版では「プロセルピナ」へ名称と構成が変更され、特に「魔蟲誕生」を失う代わりにアピト本人の戦闘能力を高めた「英雄型」となっており、Web版との差異が明確な能力の一つである。[注 1]
脚注
注釈
- ↑ 伏瀬が活動報告で公開した「スキル一覧」はWeb版を基礎とする作者公開資料。書籍版の設定とは区別して扱う。
出典
関連項目
外部リンク
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