アピト
アピトは、ジュラ・テンペスト連邦国の地下迷宮第79階層を守護する迷宮十傑の一人で、「蟲女王(インセクトクイーン)」の称号を持つ蜂型の蟲魔族である。
かつてジュラの大森林で傷ついていたところをリムル=テンペストに保護された魔物で、当初は樹人族の集落で花蜜を集めていた。後に人型へと進化して地下迷宮の主力戦闘員となり、最終的には上位聖魔霊「神蜂」へ到達している。[1]
| アピト | |
|---|---|
| 外国語表記 | Apito |
| 初登場 |
書籍:第3巻 漫画:第30話 |
| 声優 | 上田麗奈 |
| プロフィール | |
|---|---|
| フルネーム | アピト |
| 称号 |
|
| 異名 |
|
| 加護 | リムルの加護 |
| 種族 |
→ → → |
| 性別 | 女性 |
| 出身 | ジュラの大森林 |
| 活動拠点 |
樹人族の集落 → 地下迷宮第79階層 |
| 特技 | 高速戦闘、軍団指揮、花蜜の採集 |
| 職業 | 地下迷宮の領域守護者 |
| 所属 | ジュラ・テンペスト連邦国 |
| 所属組織 | 迷宮十傑 |
| 役職 | 第79階層領域守護者 |
| 親族 |
ゼギオン(兄妹に近い関係) ゼロワン レイジ レミ レヨン レゴ レム レナ レッパ レック(眷属) |
| 主なスキル |
|
| 主なアーツ |
蟲空領域 |
| 存在値 | 173万7775 |
人物
リムル=テンペストに仕える軍団蜂。同じくリムルに保護されたゼギオンとともに樹人族の集落で暮らし、希少な花から蜜を集める仕事を任されていた。[2]
後にラミリスの地下迷宮へ移り、第79階層の領域守護者に就任。迷宮の中でも特に強力な十人の守護者「迷宮十傑」の一角を占め、「蟲女王(インセクトクイーン)」の称号を持つ。
外見
初登場時は体長数十センチほどの蜂型の蟲型魔獣で、軍団蜂(アーミーワスプ)の最上位種にあたる存在だった。
成長に伴い完全変態を遂げると、蜂の特徴を残しつつも女性に近い人型となる。漆黒の生体魔鋼から成る外骨格と二対四枚の翅を備え、優れた飛行能力と圧倒的な速度を誇る。[3]
性格
リムルへの忠誠心が強く、命を救われた恩を忘れない真面目な性格。リムルと会う際には自ら集めた蜂蜜を贈るなど、主への気遣いも見せる。
一方、成長してからはかなり好戦的になっており、敵に対しては容赦がない。自らが女王でありながら配下に戦わせるだけでは満足せず、前線に立って直接敵を倒すことを好む。
クマラとは何かと張り合う間柄で、口論や勝負になることも多いが、互いの実力そのものは認めている。
経歴
リムルとの出会い
ジュラの大森林で重傷を負っていたところを、ゼギオンとともにリムル=テンペストに発見される。リムルによって治療され、「アピト」の名を与えられて配下となった。[2]
その後はゼギオンとともに樹人族の集落を守護し、アピト自身は集落に咲く希少な花から蜜を集める役目も担った。アピトの集める蜂蜜は高い薬効を持つだけでなく味も非常に良く、リムルはテンペストを訪れたミリム・ナーヴァとの初対面時、彼女の関心を蜂蜜へ向けることで戦闘を回避し、懐柔する切り札として利用している。[2]
この蜂蜜はアニメオリジナル作品『劇場版 転生したらスライムだった件 紅蓮の絆編』にも登場する。ラージャ小亜国の女王トワがティアラの呪毒によって衰弱していた際、智慧之王は対症療法として滋養強壮効果のある蜂蜜を摂取させるよう提案。リムルは「テンペスト特製の蜂蜜」をトワに与え、摂取後には顔色が改善するほどの効果を見せている。[4]
地下迷宮の守護者
地下迷宮が整備されると、トレイニーらの推薦を受けて迷宮側の戦力となり、第79階層の領域守護者を任される。[5]
成長後は女王麗蜂(クイーンワスプ)となり、千匹を超える軍団蜂(アーミーワスプ)を率いるようになる。自身も非常に高い速度を持ち、軍団蜂による物量と本人の高速戦闘を組み合わせることで挑戦者を迎え撃った。
さらに完全変態によって人型の蟲魔族へと進化。戦闘経験の不足を補うため修練を重ね、坂口日向から剣術の指導も受けている。
東の帝国による迷宮侵攻
書籍第13巻では、東の帝国の迷宮攻略部隊を迎撃する。
ミニッツとの戦いでは、アピト自身の速度によって翻弄するものの、経験と技量の差を突かれて敗北。この戦いで多数の軍団蜂も失った。[6]
しかし、この敗北はアピトに戦闘技術の重要性を認識させる契機となり、その後の鍛錬へとつながっていく。
ゼギオンの覚醒と進化
書籍第14巻、ゼギオンがリムルから魂を与えられて覚醒進化すると、その「祝福(ギフト)」を受ける唯一の対象としてアピトが選ばれた。[7]
ゼギオンにとって、リムルから直接名と力を与えられたアピトは特別な同胞であり、兄妹にも近い存在として認識されていたためである。
アピトは一度繭へ戻って再誕し、天星麗蜂(スターワスプ)へ覚醒進化。中位聖魔霊の「風霊蜂」となり、固有能力「女王崇拝(ハハナルモノ)」を獲得した。
さらに、帝国戦で死亡した軍団蜂の魂を利用して九体の強力な蟲型魔人を生み出している。
九体の眷属
アピトが生み出した蟲型魔人は、ゼロワン、レイジ、レミ、レヨン、レゴ、レム、レナ、レッパ、レックの九体。
それぞれが異なる蟲の性質を併せ持つ上位個体であり、さらに自らの眷属を生み出す能力も備える。これによって、アピトを頂点とする独自の蟲魔族社会が迷宮内に形成されることになった。
書籍第16巻の個人面談では、リムルから九体全員へ正式に名が与えられている。[8]
「女王祟拝」の獲得
書籍第16巻、シエルによる能力改変を受ける。
アピトには、配下の統率を重視する「指揮官型」と、自ら前線に立って戦う「英雄型」という二つの方向性が提示された。本人は迷うことなく英雄型を希望し、固有能力「女王崇拝(ハハナルモノ)」は究極贈与「女王祟拝(プロセルピナ)」へと進化した。[8]
以後は軍団の女王でありながら、自身の速度・攻撃能力を最大限に活かして先陣を切る戦闘スタイルを確立する。
ディーノの反乱
書籍第16巻では、ディーノが地下迷宮で裏切りを実行した際に迎撃へ参加する。
究極能力を持つディーノには及ばなかったものの、仲間と連携して時間を稼ぎ、迷宮防衛に貢献した。[8]
天魔大戦
天魔大戦では迷宮側の主力として戦闘に参加する。
書籍第21巻、マイ・フルキとの戦いの最中にさらなる進化を遂げる。既に死亡していたピリオドが有していた蟲将としての資格が、現存する有力な雌個体であるアピトへ継承されたことで、その存在そのものが大きく強化された。[1]
これにより中位聖魔霊「風霊蜂」から上位聖魔霊「神蜂」へ到達し、存在値も173万7775へ上昇した。
能力
アピト最大の特徴は、作中でも屈指の速度にある。
空中を自在に飛行し、高速移動と鋭い毒針による一撃離脱を得意とする。さらに軍団蜂や九体の蟲型魔人を指揮できるため、個人戦と軍団戦の双方に対応できる。
第21巻以降は上位聖魔霊へ進化し、空間系の能力や技術も高度化している。[1]
スキル
- 女王祟拝(プロセルピナ)
- 書籍第16巻でシエルによる能力改変を受けて獲得した究極贈与。
- 「思考加速」「魔力感知」「超感覚」「魔蟲支配」「軍隊指揮」「超速行動」「致死攻撃」「空間操作」「多重結界」を備える。[8]
- 後に「空間操作」は「空間支配」へ強化されている。[1]
耐性
- 痛覚無効
- 物理攻撃耐性
- 自然影響耐性
- 状態異常耐性
- 精神攻撃耐性
アーツ
- 幻想蜂軍(ファンタズム・アーミー)
- 大量の軍団蜂を一斉に突撃させる攻撃。女王として軍団を率いるアピトを象徴する技の一つ。
- 空間歪曲防御領域(ディストーションフィールド)
- 空間を歪曲して攻撃を遮断する防御技。
- 無慈悲なる抵抗破壊因子(アナフィラキシーショック)
- アピトの毒と「致死攻撃」を組み合わせた強力な攻撃技。
その他
- 超高速戦闘
- アピト最大の武器。飛行能力と「超速行動」を組み合わせ、通常の戦士では捉えることすら困難な速度で戦う。
- 毒針
- 蜂として備える毒針を武器とする。進化後は単なる生物的な毒ではなく、自身の能力と組み合わせた致命的な攻撃へと発展している。
- 剣術
- ヒナタ・サカグチの指導を受け、レイピアを用いる剣術を修得した。持ち前の速度に技量を加えることで、帝国戦当時の弱点だった戦闘経験の不足を補っている。
- 直感
- 実戦訓練の中で磨かれた感覚。相手の行動を先読みするほどの鋭さを持ち、高速戦闘時の判断を支えている。
装備
外部の武器に依存せず、自身の外骨格・翅・毒針を武器として戦う。
人間関係
ジュラ・テンペスト連邦国
- リムル=テンペスト
- 命の恩人であり主君。傷ついていたアピトを治療し、名を与えた。
- アピトは非常に強い忠誠を向けており、採取した蜂蜜を献上することも多い。
- ゼギオン
- ともにリムルに保護された同胞。ゼギオンからは兄妹にも近い存在として認識されている。
- ゼギオンが覚醒した際には、その祝福を受ける唯一の対象となった。アピト自身もゼギオンを上位者として敬っている。
- 坂口日向
- 剣術の師の一人。実戦経験の不足していたアピトに戦闘技術を教えた。
眷属
余談
- 家庭用ゲーム『転生したらスライムだった件 テンペストストーリーズ』ではサポートキャラクターとして登場。原作初期に近い蜂型の姿で描かれ、軍団蜂を突撃させる「幻想蜂軍(ファンタズム・アーミー)」を使用する。[9]
ギャラリー
脚注
注釈
出典
- ↑ 1.0 1.1 1.2 1.3 1.4 伏瀬『転生したらスライムだった件』 第21巻、マイクロマガジン社〈GCノベルズ〉、2023年10月30日。ISBN 978-4-86716-488-4。
- ↑ 2.0 2.1 2.2 伏瀬『転生したらスライムだった件』 第3巻、マイクロマガジン社〈GCノベルズ〉、2014年12月31日。ISBN 978-4-89637-488-9。
- ↑ 伏瀬『転生したらスライムだった件』 第10巻、マイクロマガジン社〈GCノベルズ〉、2017年4月12日。ISBN 978-4-89637-630-2。
- ↑ 菊地康仁(監督)、筆安一幸(脚本)『劇場版 転生したらスライムだった件 紅蓮の絆編』(映画)、エイトビット、転スラ製作委員会、バンダイナムコフィルムワークス、2022年11月25日、本編41分58秒頃–42分31秒頃。
- ↑ 伏瀬『転生したらスライムだった件』 第8巻、マイクロマガジン社〈GCノベルズ〉、2016年9月6日。ISBN 978-4-89637-577-0。
- ↑ 伏瀬『転生したらスライムだった件』 第13巻、マイクロマガジン社〈GCノベルズ〉、2018年10月3日。ISBN 978-4-89637-816-0。
- ↑ 7.0 7.1 伏瀬『転生したらスライムだった件』 第14巻、マイクロマガジン社〈GCノベルズ〉、2019年4月3日。ISBN 978-4-89637-862-7。
- ↑ 8.0 8.1 8.2 8.3 8.4 伏瀬『転生したらスライムだった件』 第16巻、マイクロマガジン社〈GCノベルズ〉、2020年4月1日。ISBN 978-4-89637-989-1。
- ↑ “CHARACTER 転生したらスライムだった件 テンペストストーリーズ バンダイナムコエンターテインメント公式サイト”.2026年9月3日閲覧。
関連項目
外部リンク
- “CHARACTER 転生したらスライムだった件 テンペストストーリーズ バンダイナムコエンターテインメント公式サイト”.2026年9月3日閲覧。
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