フォビオ

獣王国ユーラザニアの三獣士の一人で、飛獣騎士団副団長を務める黒豹の獣人
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フォビオは、獣王国ユーラザニアの最高幹部「三獣士」の一人である。

「黒豹牙」の異名を持つ豹の獣人。血気盛んな武闘派で、カリオンに仕えていた。後にカリオンとともにミリム・ナーヴァの配下となり、飛獣騎士団の副団長を務める。[1]

フォビオ
外国語表記 Phobio
初登場 書籍:第3巻 第二章「魔王来襲」
漫画:第7巻 第33話「魔王達の企み
アニメ:第17話「集う者達
声優 山下誠一郎
俳優 岸本勇太
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プロフィール
異名 黒豹牙
種族 豹の獣人
性別 男性
出身 獣王国ユーラザニア
活動拠点 獣王国ユーラザニア → ミリム領
髪色 暗紫色
髪型 長髪
職業 戦士
所属 獣王国ユーラザニアミリム・ナーヴァ配下
所属組織 三獣士飛獣騎士団
役職 三獣士 → 飛獣騎士団副団長
主なスキル 超速再生
獣身化
主なアーツ 豹牙爆炎掌
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人物編集

カリオン直属の最高幹部「三獣士」の一人。「黒豹牙」の異名を持ち、豹の獣人らしい俊敏さを生かした肉弾戦を得意とする。[1]

好戦的な自信家で、初登場時は三獣士としての立場を鼻にかけ、格下と見た相手には露骨に尊大な態度を取っていた。しかし、暴風大妖渦事件で自らの慢心を利用され、国や仲間まで危険にさらしたことを境に変化する。以後は力量差を冷静に見極め、勝てない相手には仲間との連携を選ぶようになった。[2][3]

失敗を他人のせいにしない潔さもあり、暴風大妖渦事件の後は素直にカリオンの処分を受け入れている。主君への忠誠も厚く、カリオンが魔王を辞してミリムの配下となった後も、そのまま付き従った。

外見編集

褐色の肌と暗紫色の長髪を持つ男性。金色の瞳と尖った耳、豹の尾を持つ。

獣身化によって豹の形質を強く引き出すことができ、その姿は変身の度合いによって大きく変化する。

経歴編集

テンペストへの来訪編集

豚頭帝を倒した勢力をユーラザニアへ勧誘するため、カリオンの命を受けてジュラ・テンペスト連邦国を訪れる。[2]

テンペストでは自らを「魔王カリオン様が誇る三獣士」と名乗り、リムル達を配下へ加えようとするが、その尊大な態度から騒ぎを起こした。そこへ現れたミリム・ナーヴァに挑み、「豹牙爆炎掌」を放つものの一撃で敗北。三獣士としての自負を打ち砕かれ、ミリムへの復讐心を募らせる。

暴風大妖渦事件編集

ミリムへの怒りを抱えたまま森をさまよっていたところ、中庸道化連ティアフットマンに接触される。二人から「魔王になればミリムへ復讐できる」と唆され、封印されていた暴風大妖渦の依代となった。[2]

暴風大妖渦としてテンペストへ侵攻するが、討伐へ現れたミリムには再び敵わず、その一撃で戦闘不能となる。最後はリムル=テンペストによって暴風大妖渦から分離され、命を救われた。

帰国後は、自分の短慮によって事態を招いたことを認め、カリオンからの処分も受け入れた。この一件は本人にとって相当な失敗だったらしく、後にティアから謝罪された際には自ら「黒歴史」と呼び、蒸し返さないよう求めている。[4]

クレイマン軍との戦い編集

クレイマン軍によるユーラザニア侵攻では、ゲルドとともにティア、フットマンと交戦する。[5]

暴風大妖渦の依代となった影響は肉体にも残っており、以前より高い再生能力を得ていた。戦後は荒廃したユーラザニアの復興にも加わっている。

アルビスとの結婚編集

三獣士の筆頭アルビスには以前から想いを寄せていたが、彼女が望んでいたのはベニマルとの結婚だった。

ところが、ベニマルは真なる魔王へ覚醒して寿命を失っており、子孫を残すためには相手が未婚である必要があった。そこでアルビスはフォビオと一度正式に結婚し、直後に地下迷宮で「フォビオが勝てば本当に夫婦になる」という条件を提示して決闘する。[6]

フォビオとしては想い人を手にする機会でもあり、本気で挑んだものの敗北。そのまま死亡し、迷宮の機能によって蘇生したことで、アルビスは形式上「夫と死別した未亡人」となった。

こうして短期間で結婚と死別を経験したフォビオだったが、失恋直後に、同じくベニマルへの恋に破れたゴブアと慰め合う。境遇の似た二人は急速に距離を縮め、そのまま恋人同士となった。[6]

東の帝国との戦い編集

書籍第15巻ではユーラザニアへ戻らず、ゴブア率いる紅炎衆とともに武装国家ドワルゴン東部戦線へ向かった。

公の場ではゴブアから「フォビオ殿」と呼ばれていたものの、二人きりでは互いを呼び捨てにしており、この頃には既に親密な関係を築いていた。[4]

戦場ではバーンとともにフットマンと対峙する。かつてなら単独で挑んでいたところだが、全力の獣身化をもってしても勝てない相手だと判断し、バーンとの連携を選んだ。

飛獣騎士団編集

カリオンとフレイが真なる魔王へ覚醒し、ミリム軍の戦力が再編されると、フォビオはスフィアを団長とする飛獣騎士団の副団長に就任した。[7]

かつての三獣士はそれぞれ別の役目を担うようになったが、フォビオとスフィアは引き続き同じ部隊の団長と副団長として行動している。

ピリオドとの戦い編集

書籍第20巻では、旧ユーラザニアへ侵攻した蟲魔族との戦いに参加。エスプリとともにピリオドを迎え撃った。[8]

ピリオドには魔法攻撃を反射する能力があったため、肉弾戦に長けるフォビオが前衛を担当。さらにエスプリと悪魔契約を結び、彼女を自身の肉体へ宿すことで、フォビオが肉体操作、エスプリが能力行使を受け持つ二人一体の戦法を取った。

それでも無数に分裂するピリオドを倒し切ることはできず、次第に追い詰められる。窮地にはゴブタとゴブアが駆けつけ、そのまま共闘した。

最終決戦編集

書籍第23巻では、ゴブアや紅炎衆とともにベニマルの麾下へ合流する。[9]

この時、ベニマルもフォビオとゴブアの相性の良さを認め、二人はコンビを組ませた方が戦闘能力を発揮できると判断している。第14巻で偶然に近い形から始まった関係だったが、私生活だけでなく戦場でも互いを補える間柄となっていた。

能力編集

三獣士の一人だけあって、獣人の中でも高い戦闘能力を持つ。最大の武器は豹の敏捷性を生かした接近戦で、高い再生力もあって多少の損傷を恐れず攻め込める。

初期は勢い任せの戦い方が目立ったが、経験を重ねてからは相手の能力を見極め、味方との連携を組み込むようになった。

スキル編集

超速再生
肉体の損傷を高速で修復する。もともと高い再生能力を持っていたが、暴風大妖渦の依代となった影響によってさらに強化された。[5]
獣身化
獣人族に備わる変身能力。獣としての性質を肉体へ発現させ、身体能力を高める。[10]

フォビオの獣身化には、おおむね次の三段階が確認されている。[注 1]

  • 通常魔人形態
普段の姿。人型を基本としつつ、耳や尾など豹の特徴を残している。
  • 豹頭魔人形態
人型の体格を保ちながら、頭部をはじめ豹の特徴をより強く発現させた姿。通常時よりも身体能力が高まる。
  • 完全獣化形態
豹としての性質を最大限に引き出した形態。人型から大きく離れ、黒豹に近い姿となる。

変身の度合いが高くなるほど肉体能力も上がり、書籍第15巻ではフットマンを相手に「全力」の獣身化を行い、書籍第20巻のピリオド戦では豹頭魔人形態を披露している。[4]

アーツ編集

豹牙爆炎掌
炎をまとわせた掌を叩き込む打撃技。テンペストを訪れた際、ミリムに対して使用したがまったく通用せず、そのまま一撃で倒された。[2][11]

その他の能力編集

エスプリとの一体化
書籍第20巻のピリオド戦で、エスプリと悪魔契約を結んで実現した戦闘形態。フォビオが肉体を操り、エスプリが能力面を補助することで、二人の長所を同時に発揮した。[8]
存在値
フォビオ単独の存在値は明言されていない。書籍第20巻では、エスプリと一体化した状態でも合計100万未満とされており、両者の描写から単独では40万前後と推測される。[注 2][8]

人間関係編集

獣王国ユーラザニア編集

カリオン
主君。暴風大妖渦事件という大失態を犯した後も忠誠は変わらず、カリオンが魔王を辞した後も付き従ってミリムの配下となった。
アルビス
三獣士の筆頭で、かつて想いを寄せていた女性。ベニマルとの結婚を望む彼女に協力する形で一度は正式な夫婦となったが、直後の決闘でフォビオが死亡したため婚姻関係は終わった。
スフィア
三獣士の同僚。ミリム軍再編後はスフィアが飛獣騎士団団長、フォビオが副団長を務める。

その他編集

ゴブア
恋人。互いに失恋した直後に慰め合ったことをきっかけに親しくなった。東の帝国との戦争以降も行動をともにしており、書籍第23巻ではベニマルから戦闘面でも相性の良いコンビと評価されている。[6][4][9]
ミリム・ナーヴァ
初対面で一撃のもとに敗れた相手。当初は強い復讐心を抱いたが、後にはカリオンとともにその配下となった。
ティア
フットマンとともにフォビオを暴風大妖渦の依代へ誘導した人物。後に再会した際には当時の件を謝罪されている。
フットマン
フォビオを暴風大妖渦へ誘導した中庸道化連の一人。その後もクレイマン軍との戦いや東の帝国との戦争で対峙した。
エスプリ
天魔大戦で共闘した悪魔。ピリオド戦では悪魔契約によって一時的にフォビオの肉体へ宿り、二人一体で戦った。

余談編集

  • 転スラ日記』では、本編以上にコミカルな役回りが多い。ミリムに食べられた焼き芋をいつまでも根に持っていたほか、暴風大妖渦事件の後ですっかり覇気を失った姿をアルビスやスフィアにからかわれている。また、幼い頃の三獣士がカリオンと遊ぶ様子も描かれた。
  • 暴風大妖渦事件は本人にとって相当な黒歴史らしい。書籍第15巻でティアから改めて謝罪された際には、自分から「黒歴史」と呼んで話を終わらせようとしている。[4]
  • ミリムに一撃で倒され、道化連には利用され、想いを寄せたアルビスとは結婚したその日に殺されるなど、何かと災難に遭う。このためファンの間では「不憫枠」や「かませ役」として語られることもある。[注 3]
  • 三獣士では、スフィアが2022年の寅年、アルビスが2025年の巳年に、アニメ公式Xの「謹賀新年」イラストへ登場している。一方、フォビオだけは現在まで新年イラストに登場していない。作中で何かと割を食いがちな彼らしい扱いともいえる。 [12] [13]

ギャラリー編集

脚注編集

注釈編集

  1. フォビオ本人が作中で三段階を順番に披露したという意味ではない。書籍第15巻では「全力」の獣身化を使用している。
  2. 約40万という数値は作中で直接示されたものではなく、エスプリとの合算値などから推測したもの。
  3. いずれも公式の異名ではなく、作中での敗北や災難の多さから生まれた評価。

出典編集

  1. 1.0 1.1 追加キャラクター&キャスト情報を発表!”.「転生したらスライムだった件」ポータルサイト.2026-09-03閲覧。
  2. 2.0 2.1 2.2 2.3 伏瀬『転生したらスライムだった件』 第3巻、マイクロマガジン社GCノベルズ〉、2014年12月31日。ISBN 978-4-89637-488-9
  3. 伏瀬『転生したらスライムだった件』 第5巻、マイクロマガジン社GCノベルズ〉、2015年6月6日。ISBN 978-4-89637-507-7
  4. 4.0 4.1 4.2 4.3 4.4 伏瀬『転生したらスライムだった件』 第15巻、マイクロマガジン社GCノベルズ〉、2019年10月3日。ISBN 978-4-89637-923-5
  5. 5.0 5.1 伏瀬『転生したらスライムだった件』 第6巻、マイクロマガジン社GCノベルズ〉、2015年11月6日。ISBN 978-4-89637-538-1
  6. 6.0 6.1 6.2 伏瀬『転生したらスライムだった件』 第14巻、マイクロマガジン社GCノベルズ〉、2019年4月3日。ISBN 978-4-89637-862-7
  7. 伏瀬『転生したらスライムだった件』 第19巻、マイクロマガジン社GCノベルズ〉、2021年12月6日。ISBN 978-4-86716-203-3
  8. 8.0 8.1 8.2 伏瀬『転生したらスライムだった件』 第20巻、マイクロマガジン社GCノベルズ〉、2022年10月8日。ISBN 978-4-86716-339-9
  9. 9.0 9.1 伏瀬『転生したらスライムだった件』 第23巻、マイクロマガジン社GCノベルズ〉、2025年11月29日。ISBN 978-4-86716-873-8
  10. 用語集「獣身化」”.「転生したらスライムだった件」ポータルサイト.2026-09-03閲覧。
  11. 用語集「豹牙爆炎掌」”.「転生したらスライムだった件」ポータルサイト.2026-09-03閲覧。
  12. 皆様、あけましておめでとうございます。昨年の9ヶ月連続放送を経て転スラがついに劇場版に進化!”.Twitter.アニメ『転生したらスライムだった件』公式.(2022-01-01).2026-09-03閲覧。
  13. \あけましておめでとうございます!/本年は巳年!”.Twitter.アニメ『転生したらスライムだった件』公式.(2025-01-01).2026-09-03閲覧。

関連項目編集

外部リンク編集

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