死毒之王

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死毒之王(サマエル)は、ウルティマが所有する究極能力である。生命の弱点を見抜き、その相手を死に至らせる「死毒」を生み出す、殺傷に特化した能力である。[1]

 死毒之王
アニメ版のウルティマ
読み サマエル
外国語表記 Samael
種別 究極能力
系統 悪魔系
所有者 ウルティマ
状態 現存
初登場 書籍:第15巻(326頁)
備考死滅世界」は書籍第16巻で使用を禁じられている
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概要[編集 | ソースを編集]

書籍第15巻、悪魔王へ覚醒したウルティマがダムラダとの戦いの中で獲得した究極能力。[1]

中核となるのは「弱点看破」と「死毒生成」で、相手の弱点を見抜き、それに応じた状態変化を引き起こす毒を作り出す。毒の性質を相手ごとに変えられるため、単なる毒耐性だけでは対処しにくい。

このほか、「思考加速」「万能感知」「魔王覇気」「時空間操作」「多次元結界」と、広範囲の生命を死に至らせる「死滅世界」を備える。[2]

獲得・進化[編集 | ソースを編集]

ウルティマは生まれながらに強大な力を持つ原初の悪魔であり、それまで自ら力を求めて努力した経験に乏しかった。しかし、東の帝国との戦争で格上の存在や卓越した技量を持つ者たちと相対し、自身の未熟さを自覚するようになる。

ダムラダとの戦いでは、生まれ持った力ではなく、自ら望んだ力を手に入れようとした。その願いに応じるように何者かからわずかな助力を受け、「死毒之王」が完成する。ウルティマにとっては、初めて自ら望んで手にした究極能力であった。[1]

直接の進化前となる能力や統合元は明らかにされていない。

能力[編集 | ソースを編集]

権能[編集 | ソースを編集]

思考加速
思考速度を大幅に加速する。
万能感知
周囲の情報を広範囲に知覚する。
魔王覇気
魔王級の強大な覇気を扱う。
時空間操作
時間と空間へ干渉する。
多次元結界
複数の次元に及ぶ防御結界を展開する。
弱点看破
生命体の弱点を見抜く。「死毒生成」と組み合わせることで、相手に最も有効な毒を生み出せる。[1]
死毒生成
「弱点看破」で得た情報を基に、対象へ致命的な状態変化を与える「死毒」を生成する。毒の種類を固定せず、相手に応じてその性質を変化させられることが強み。[1]
死滅世界
広範囲を対象とする世界系の権能。精神生命体のような上位存在を除き、対象を無条件で死に至らせる。あまりに危険なため、書籍第16巻でリムル=テンペストから使用を禁じられ、ウルティマ自身もこれを了承している。[2]

性質・制約[編集 | ソースを編集]

「死毒之王」の強みは、決まった毒を押し付けるのではなく、相手を解析してから「殺すための毒」を作れる点にある。そのため、ウルティマの格闘術や魔法と組み合わせることで真価を発揮する。

一方、「死滅世界」は強者との駆け引きを必要とせず、周囲まで巻き込む危険がある。戦いそのものを楽しむウルティマにとっても好みの権能ではなく、獲得後は事実上封印されている。[2]

使用例[編集 | ソースを編集]

ダムラダ
書籍第15巻。ダムラダの格闘術を戦いながら学び、五本の指へ「死毒」を集中させた貫手を放った。ウルティマ自身は「死毒崩拳」と呼んだが、ダムラダから崩拳ではなく貫手だと訂正され、「紅蛇死毒手ブラッディーバイト」と名付けられた。[1]
スイーム
書籍第23巻。ダムラダから受け継いだ「紅蛇死毒手」で「呪毒」を少しずつ体内へ打ち込み、「黒死崩壊リミットエンド」へとつなげた。毒と格闘術を組み合わせる、後年のウルティマを象徴する使用例となっている。[3]

所有者[編集 | ソースを編集]

ウルティマ
原初の紫(ヴィオレ)と呼ばれる原初の悪魔の一柱。魔国連邦では検事総長を務める。書籍第15巻で悪魔王へ覚醒し、ダムラダとの戦いの中で「死毒之王」を獲得した。

進化・派生関係[編集 | ソースを編集]

区分 能力 備考
進化前
統合元
本能力 死毒之王 ウルティマが所有する悪魔系究極能力
進化後
派生

余談[編集 | ソースを編集]

「サマエル(Samael)」はユダヤ教の伝承に登場する天使・悪魔的存在で、死の天使とも結び付けられる。『Jewish Encyclopedia』では「告発者」「誘惑者」「破壊者」とされ、その名は「神の毒」と解されることがあり、一滴の毒で人を死に至らせるとも伝えられる。[4] 「死」と「毒」を組み合わせた「死毒之王」の名は、こうしたサマエル像を直接思わせる。

さらに、サマエルが「告発者」とされる点は、魔国連邦で検事総長を務めるウルティマとも妙に重なる。また、伝承上のサマエルは十二枚の翼を持つとされ、書籍第15巻のダムラダ戦でもウルティマは六対十二枚の翼を広げている。[1] 作者から命名意図が明言されたわけではないが、名称だけにとどまらない対応が見られる。

なお、ユダヤ伝承ではサマエルとミカエルが敵対者として語られる。作中でも「正義之王(ミカエル)」を擁する東の帝国との戦争中に「死毒之王」が誕生しており、この対照も興味深い。ただし、両者の関係まで意識した命名であるかは明らかにされていない。

脚注[編集 | ソースを編集]

注釈[編集 | ソースを編集]


出典[編集 | ソースを編集]

  1. 1.0 1.1 1.2 1.3 1.4 1.5 1.6 伏瀬『転生したらスライムだった件』 第15巻、マイクロマガジン社GCノベルズ〉、2019年10月3日。ISBN 978-4-89637-923-5。326頁。
  2. 2.0 2.1 2.2 伏瀬『転生したらスライムだった件』 第16巻、マイクロマガジン社GCノベルズ〉、2020年4月1日。ISBN 978-4-89637-989-1
  3. 伏瀬『転生したらスライムだった件』 第23巻、マイクロマガジン社GCノベルズ〉、2025年11月29日。ISBN 978-4-86716-873-8
  4. SAMAEL”.Jewish Encyclopedia.2026-09-02閲覧。

関連項目[編集 | ソースを編集]

外部リンク[編集 | ソースを編集]

  • ウルティマ”.「転生したらスライムだった件」ポータルサイト.2026-09-02閲覧。

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