救恤之王
救恤之王(ラグエル)は、ヴェルグリンドがかつて所有していた究極能力である。「施し」を本質とし、対象に与える効果やエネルギーを増幅することで、支援にも攻撃にも転用できる。[1]
| 救恤之王 | |
|---|---|
| 読み | ラグエル |
| 外国語表記 | Raguel |
| 種別 | 究極能力 |
| 系統 |
天使系 美徳系 |
| 過去の所有者 |
ヴェルダナーヴァ ヴェルグリンド |
| 創造者 | ヴェルダナーヴァ |
| 付与者 | ヴェルダナーヴァ |
| 進化後 |
|
| 状態 | 進化により消失 |
| 初登場 | 書籍:第15巻 |
| 備考 | 第15巻で「{{ruby誓約之王|ウリエル}}」の残滓と統合 |
概要
ヴェルダナーヴァが創造した天使系究極能力の一つで、妹であるヴェルグリンドへ与えられた。[2]
本質は「施し」、すなわち支援と効果の増大。対象へ与えた効果を際限なく増幅でき、適切に使えば身体能力や攻撃力を強化する支援となる一方、過剰に与えれば対象自身のエネルギーを暴走させ、破壊へ転じさせることもできる。書籍第15巻では、最終的に「全てのエネルギーを自在に操作する権能」と説明されている。[1]
「加速」を本質とするヴェルグリンド自身の力とは極めて相性がよく、両者を併用することで、熱量・運動量・生命活動まで強制的に加速させる凶悪な攻撃を成立させている。
獲得・進化
世界を創造した後、ヴェルダナーヴァは複数の天使系究極能力を創造した。その中で「忍耐之王(ガブリエル)」をヴェルザードへ、「救恤之王」をヴェルグリンドへ与えた。[2]
以後、救恤之王は長くヴェルグリンドの中核を成す能力となり、彼女自身が持つ「加速」と組み合わせて発展していった。
しかし天使系究極能力には「正義之王(ミカエル)」へ通じる支配経路が存在する。東の帝国との決戦では、この経路を通じた「天使長の支配(アルティメットドミニオン)」によってヴェルグリンドも影響を受けていた。[1]
リムル=テンペストに解放された後、シエルは救恤之王へ通じる支配経路を遮断。さらに、リムルの「誓約之王(ウリエル)」のうち不要となった残滓を統合し、新たな究極能力「炎神之王(クトゥグア)」へ進化させた。[1]
なお、炎神之王へ統合されたのは「誓約之王」そのものではない。その本質はすでに「豊穣之王(シュブ・ニグラト)」へ継承されており、救恤之王へ渡されたのは残された能力情報である。
能力
権能
- 施し・支援
- 「救恤之王」の本質。対象へ与える効果を増幅し、そのエネルギーを自在に操作する。[1]
- 適度に作用させれば対象を強化する支援となるが、増幅量に実質的な上限がないため、過剰に作用させれば逆に対象へ致命的な負荷を与えられる。
- 加速破壊促進
- あらゆる事象を加速させ、破壊効果を増大させる究極の権能。[1]
- 攻撃へ付与すれば対象内部の魔力やエネルギーを暴走させることができ、単純な炎熱を無効化できる相手にも有効となる。
- 生命活動そのものにも干渉するため、肉体を持たない精神生命体であっても完全には無視できない。
性質・制約
救恤之王は「熱を操る能力」そのものではなく、エネルギーや効果を増幅する能力である。
ヴェルグリンドが「灼熱竜」であることから炎熱系能力のように見えるが、作中では熱量だけでなく運動量や生命活動も増幅している。熱・速度・破壊力という形で表れるのは、ヴェルグリンド自身が持つ「加速」と組み合わせているためである。[1]
そのため、救恤之王による「支援」とヴェルグリンド固有の「加速」は区別する必要がある。両者を同時に自身へ作用させることで、ヴェルグリンドは物理法則上の限界に迫る速度を実現していた。
また、ヴェルグリンドが使用する「並列存在」も非常に重要な権能だが、書籍第15巻では救恤之王の構成権能として明示されていない。したがって、本記事では救恤之王固有の権能としては扱わない。[注 1]
使用例
灼熱吐息 - ヴェルドラ=テンペストとの戦いでは「加速破壊促進」を付与して使用した。[1]
- 通常なら「炎熱無効」で防げるヴェルドラも、魔力そのものを暴走させる効果を見抜いて回避を選択している。
所有者
進化・派生関係
| 区分 | 能力 | 備考 |
|---|---|---|
| 進化前 | — | ヴェルダナーヴァが創造した天使系究極能力 |
| 統合元 | — | |
| 本能力 | 救恤之王 | ヴェルダナーヴァからヴェルグリンドへ与えられた |
| 進化後 | 第15巻で「 | |
| 派生 | — |
余談
- 「ラグエル(Raguel)」は『エノク書』などに登場する天使で、七大天使の一柱として数えられることがある。特に、天上の秩序を乱した者を監督・処罰する存在として描かれ、後世では正義や公正、調和と結び付けられている。
- 一方で、伝承上のラグエルが「施し」や「救恤」を司る天使とされているわけではない。そのため「ラグエル」という天使名は美徳系究極能力の命名体系に由来し、「救恤」という漢字名は能力の「施し・支援」という性質を表したものと考えるのが自然である。
脚注
注釈
出典
関連項目
外部リンク
- “スキル一覧”.小説家になろう.HinaProject Inc..2026-09-05閲覧。
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