死滅之王
死滅之王(アバドン)は、カレラが所有する究極能力である。膨大なエネルギーを精密に制御し、「限界突破」と「次元破断」によって攻撃力を極限まで高める、破壊に特化した能力である。[1]
| 死滅之王 | |
|---|---|
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| 読み | あばどん |
| 外国語表記 | Abaddon |
| 種別 | 究極能力 |
| 系統 | 悪魔系[注 1] |
| 所有者 | カレラ |
| 統合元 |
|
| 状態 | 現存 |
| 初登場 | 書籍:第15巻(355頁) |
| 備考 | 近藤達也から継承した「断罪之王」の権能を内包 |
概要編集
書籍第15巻、悪魔王へ覚醒したカレラが近藤達也との戦いの中で獲得した究極能力。[1]
「思考加速」「万能感知」「魔王覇気」「時空間操作」「多次元結界」「限界突破」「次元破断」を備える。中でも「限界突破」と「次元破断」が攻撃面を担い、それまで持て余すほどだったカレラの膨大なエネルギーを精密に制御できるようになった。
近藤との決着後には、彼から託された究極能力「断罪之王(サンダルフォン)」の権能も統合。これにより五種類の特殊弾を使用可能となり、カレラ自身の圧倒的な火力に、近藤が得意とした精密な対個人攻撃が加わった。
獲得・進化編集
東の帝国との戦争で覚醒進化したカレラは、帝国最強の一角である近藤達也と対峙した。純粋な力では勝る一方、究極能力「断罪之王」と卓越した戦闘技術を駆使する近藤に追い詰められ、死の危機に陥る。
しかし、リムル=テンペストから「死ぬな」と命じられていたカレラは、自らの敗北を認めず、究極能力所有者を打ち破るための力を求めた。その願いに応じるように何者かからわずかな助力を受け、暴力的なまでの力とそれを制御する能力が一つにまとまる。生まれた力には当初名がなく、カレラ自身が「死滅之王」と名付けた。[1]
これによって、それまで完全には制御できなかった膨大な魔力を自在に扱えるようになり、究極魔法「終末崩縮消滅波(アビスアナイアレーション)」を完成させた。
近藤を破った後は、彼から「ルドラを止める」という意思とともに魂・技量・愛用の拳銃を託される。その過程で近藤の「断罪之王」も「死滅之王」へ統合され、五種類の弾丸権能を使用できるようになった。近藤の南部式大型自動拳銃も後に神話級の「黄金銃」となり、カレラの主武装となっている。
第23巻までに「死滅之王」そのものが別の能力へ進化した描写はなく、現在もカレラの究極能力として保持されている。
能力編集
権能編集
- 思考加速
- 思考速度を大幅に加速する。
- 万能感知
- 周囲の情報を広範囲に知覚する。
- 魔王覇気
- 魔王級の強大な覇気を扱う。
- 時空間操作
- 時間と空間へ干渉する。
- 多次元結界
- 複数の次元に及ぶ防御結界を展開する。
「断罪之王」の統合後は、以下の権能も使用可能となった。
破界弾 - 対象の防御結界を破壊する弾丸。
解呪弾 - 対象に作用している魔法効果を打ち消す弾丸。
呪壊弾 - 対象の魔力回路を破壊し、魔法の行使や魔素による再生を阻害する弾丸。
消滅弾 - 対象へ高密度の魔力を撃ち込み、そのエネルギーを削る弾丸。
性質・制約編集
「死滅之王」の最大の特徴は、単純にカレラへ新たな破壊力を与えたことではなく、元々持っていた規格外のエネルギーを完全に制御できるようにしたことにある。
カレラは原初の悪魔の中でも突出した魔素量を持つ反面、以前はその出力の大きさゆえに精密な制御を苦手としていた。「死滅之王」の獲得後は大規模魔法を一点へ収束させられるようになり、従来は成功させられなかった「終末崩縮消滅波」を実戦で運用できるまでになった。[1]
さらに「次元破断」によって空間防御を突破し、「断罪之王」から継承した各種弾丸によって結界・魔法・魔力回路などを狙い撃つことができるため、広範囲を消し飛ばすカレラ本来の戦い方だけでなく、強大な個人を確実に仕留める戦闘にも対応する。
「神滅弾」は一日一発という制約を持つ。書籍第20巻では一度使用した後、英魂道導(ハシャノヨルベ)によって一時的に顕現した近藤から力を与えられたことで、例外的に再使用している。[2]
なお、「終末崩縮消滅波」やカレラが修得した剣技そのものは「死滅之王」の権能ではない。本能力は、それらを高精度で制御・強化する基盤として機能している。
使用例編集
- 対近藤達也
- 書籍第15巻。獲得直後、膨大な魔力を精密に制御し、究極魔法「終末崩縮消滅波(アビスアナイアレーション)」を発動した。[1]
- 近藤は「断罪之王」を駆使して攻撃の流れを逸らしたものの大きな損傷を受け、その後の剣戟を経てカレラが勝利した。
終末崩縮消滅波 - カレラ最強クラスの究極魔法。「死滅之王」の精密な魔力制御によって実用化された。
- 書籍第19巻では蟲魔族の大軍へ開幕から放ち、約200万の兵を一撃で消滅させている。[3]
- ただし、これは「死滅之王」そのものの権能ではなく、同能力を利用して制御する魔法である。
- 対ゼス・ピリオド
- 書籍第20巻。ゼスとの戦いでは「神滅弾(ジャッジメント)」を使用して撃破した。[2]
- そのため本来は同日中の再使用が不可能となったが、マサユキの「英魂道導」によって一時的に顕現した近藤から力を受け取り、再度「神滅弾」を生成。ピリオドも撃破している。
- 対トワイライト・バレンタイン
- 書籍第22巻。ヴェルザードの内部に潜んでいたトワイライト・バレンタインを狙い、「神滅弾」を発射。ヴェルザードごと撃ち抜き、その内部に存在していたトワイライトの心核と支配の基盤を破壊した。[4]
- この一撃はヴェルザードの魂にも損傷を与え、彼女が理性を失って暴走する一因となった。なお、第23巻でトワイライトは別途退避させていた魂によって生存していたことが判明している。[5]
所有者編集
進化・派生関係編集
| 区分 | 能力 | 備考 |
|---|---|---|
| 進化前 | — | 直接の進化前となる能力は明示されていない |
| 統合元 | 断罪之王(サンダルフォン) | 「死滅之王」の獲得後、近藤達也から継承した権能が統合された |
| 本能力 | 死滅之王 | カレラが所有する悪魔系究極能力 |
| 進化後 | — | 第23巻まで進化は確認されていない |
| 派生 | — |
余談編集
「アバドン(Abaddon)」は聖書に登場する名称で、ヘブライ語で「破壊」「滅亡」を意味する。旧約聖書では死や陰府と結び付く「滅び」の場所・状態を指し、『ヨハネの黙示録』9章11節では「底知れぬ所(アビス)」の王である天使の名として登場する。ギリシア語では「破壊者」を意味する「アポリュオン(Apollyon)」と呼ばれる。[6]
「破壊」を名そのものに持つアバドンは、圧倒的な魔素量と核撃魔法を武器とし、「破滅王」の称号を持つカレラによく対応している。「死滅之王」という漢字名も元ネタの意味をほぼ直接反映したものと言えるが、所有者との対応まで含めた命名意図について作者から明言されたわけではない。
なお、伏瀬がWeb版完結後に公開した「スキル一覧」でもカレラの究極能力は悪魔系の「死滅之王」とされているが、読みは「アバトン」と表記され、権能も「思考加速・破滅波動・神之刃・空間支配・多重結界」など書籍版とは異なる。[7][注 3]
脚注編集
注釈編集
出典編集
- ↑ 1.0 1.1 1.2 1.3 1.4 1.5 1.6 1.7 伏瀬『転生したらスライムだった件』 第15巻、マイクロマガジン社〈GCノベルズ〉、2019年10月3日。ISBN 978-4-89637-923-5。355頁。
- ↑ 2.0 2.1 伏瀬『転生したらスライムだった件』 第20巻、マイクロマガジン社〈GCノベルズ〉、2022年10月8日。ISBN 978-4-86716-339-9。
- ↑ 伏瀬『転生したらスライムだった件』 第19巻、マイクロマガジン社〈GCノベルズ〉、2021年12月6日。ISBN 978-4-86716-203-3。
- ↑ 伏瀬『転生したらスライムだった件』 第22巻、マイクロマガジン社〈GCノベルズ〉、2025年1月30日。ISBN 978-4-86716-707-6。
- ↑ 伏瀬『転生したらスライムだった件』 第23巻、マイクロマガジン社〈GCノベルズ〉、2025年11月29日。ISBN 978-4-86716-873-8。
- ↑ “Abaddon”.Encyclopedia of The Bible.Bible Gateway.2026-09-05閲覧。
- ↑ “スキル一覧”.小説家になろう.HinaProject Inc..2026-09-05閲覧。
関連項目編集
外部リンク編集
- “カレラ”.「転生したらスライムだった件」ポータルサイト.2026-09-05閲覧。
- “スキル一覧”.小説家になろう.HinaProject Inc..2026-09-05閲覧。
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