強欲者

出典: 転スラ百科事典『転生したらスライムだった件Wiki』

強欲者(グリード)は、対象の欲望に干渉し、その精神や行動を支配する特殊能力(ユニークスキル)。マリアベル・ロッゾが所有していた能力として登場し、後に神楽坂優樹へと渡った。[1]

書籍第22巻では、その起源がトワイライト・バレンタインにあることが明かされている。トワイライトは自身が獲得した強欲者を研究したうえで、複製した自我を融合させ、「強欲の種子」として外界へ解き放っていた。強欲者は複数の宿主を経たのちマリアベルへ、さらにユウキへと受け継がれている。[2]

強欲者
マリアベル・ロッゾ
「強欲者」の代表的な所有者であるマリアベル・ロッゾ。
©川上泰樹・伏瀬・講談社/転スラ製作委員会
出典:「転生したらスライムだった件」ポータルサイト「マリアベル」。2026年9月28日閲覧。
読み ぐりーど
種別 特殊能力
系統 大罪系
過去の所有者 トワイライト・バレンタイン
複数の宿主
マリアベル・ロッゾ
神楽坂優樹
進化後 強欲之王(マモン)
貪欲之王(アモン)
状態 進化により消失
初登場 書籍:第10巻
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概要[編集 | ソースを編集]

強欲者は、人間の根源的な欲望に由来する大罪系のユニークスキルである。中心となる能力は欲望への干渉で、対象が抱く欲求を読み取り、それを刺激・増幅することで精神や行動へ影響を及ぼす。公式用語集でも「相手の欲望に干渉することで対象を支配することができる」と説明されている。[1][3]

ただし、「欲望を持つ相手なら無条件で支配できる」能力ではない。支配の成否には対象側の欲望や精神の強さが関係し、作中ではマリアベルが支配したと考えていたユウキに能力が通じていなかった。また、覚醒魔王となったリムル=テンペストに対しても強欲者は作用していない。[3]

精神支配のほか、欲望や意志を攻撃へ転用する能力も持つ。生物が本能的に備える生への渇望を反転させる「死を渇望せよ(ロストエントロピー)」や、強い意志を物理的な破壊力へ変換する「強欲の波動(グリードフレア)」が確認されている。[1][3]

起源と継承[編集 | ソースを編集]

トワイライト・バレンタイン[編集 | ソースを編集]

強欲者を最初に獲得していたことが判明しているのはトワイライト・バレンタインである。トワイライトは能力を研究してその性質を把握すると、自身の自我を複製して強欲者へ融合させ、「強欲の種子」として解放した。[2]

解放された強欲者は欲深い者へ引き寄せられ、複数の宿主を渡り歩いた。その間も、能力内部に仕込まれた疑似人格を介してトワイライトへ情報が同期されていた。したがって、マリアベルが所有していた強欲者は、彼女の代で新たに生まれた能力ではない。[2]

マリアベル・ロッゾ[編集 | ソースを編集]

強欲者は複数の宿主を経てマリアベル・ロッゾへ到達した。マリアベルはこの能力を用いて人々の欲望へ干渉し、西方諸国におけるロッゾ一族の支配を補強していた。[3]

マリアベル自身も強い支配欲を持ち、前世の経済知識と強欲者を組み合わせて人間社会を掌握しようとしていた。そのため、単独の戦闘よりも、人間関係や組織を内部から支配する場面で能力の性質が表れている。[3]

神楽坂優樹[編集 | ソースを編集]

マリアベルはユウキを強欲者で支配したと認識していた。しかし実際には支配が成立しておらず、ユウキは操られているように振る舞っていた。古代遺跡アムリタでマリアベルがリムルに敗れた後、ユウキは彼女を殺害し、強欲者を奪っている。[3]

その後、ユウキは強欲者を生贄として強欲之王(マモン)を獲得した。この進化過程も、強欲者内部の疑似人格を通じてトワイライトに観察されていた。トワイライトは得られた情報を研究に利用し、自身も別系統の究極能力貪欲之王(アモン)へ至っている。[2]

能力[編集 | ソースを編集]

欲望への干渉[編集 | ソースを編集]

対象が抱く欲望へ働きかけ、その欲求を刺激・増幅することで行動を誘導する。干渉が十分に成立した相手は所有者の意図に従うようになり、マリアベルはこの性質を人員や組織の支配に利用していた。[1][3]

一方、対象の欲望を消去する能力ではない。既に存在する欲望へ働きかけることで支配するため、対象自身の欲望や意思が強い場合には、所有者側の意図どおりに干渉できないことがある。[3]

強欲の波動(グリードフレア)[編集 | ソースを編集]

強い意志を物理的な破壊力へ変換して放つ攻撃。マリアベルはユウキとの最後の対峙で使用したが、彼を倒すには至らなかった。[3]

死を渇望せよ(ロストエントロピー)[編集 | ソースを編集]

生物が本能として持つ「生きたい」という渇望を反転させ、対象を死へ向かわせる権能。公式用語集では、強欲者の権能の一つとして明記されている。[4]

性質・制約[編集 | ソースを編集]

強欲者による精神支配には、対象との力量だけでなく欲望そのものが関係する。マリアベルはユウキを支配したと判断していたが、ユウキの抱く野望は彼女の想定を上回っており、実際には支配されていなかった。[3]

また、覚醒魔王となったリムルに対しても支配は成立していない。TVアニメ第82話でも、マリアベルの強欲者がリムルには効かなかったことが明示されている。[5]

使用例[編集 | ソースを編集]

西方諸国での支配
マリアベルは欲望への干渉を利用し、ロッゾ一族の影響下にある人間を支配した。強欲者は直接戦闘だけを目的とする能力ではなく、政治や組織の内部へ干渉する手段としても用いられている。[3]
リムル=テンペストとの戦い
古代遺跡アムリタでリムルへの支配を試みた。しかし覚醒魔王となっていたリムルには強欲者が作用せず、マリアベルは能力によって戦況を覆すことができなかった。[3][5]
ユウキ・カグラザカへの支配
マリアベルはユウキを支配下に置いたと考え、リムルとの戦闘にも利用した。しかしユウキは最初から支配されたふりをしており、最終的にはマリアベルから強欲者を奪った。[3]

所有者[編集 | ソースを編集]

トワイライト・バレンタイン
現在判明している起源となる所有者。能力を研究した後、自身の疑似人格を融合させて外界へ解放した。[2]
歴代の宿主
トワイライトが解放した後、強欲者は複数の宿主を経由した。個々の宿主については明らかになっていない。[2]
マリアベル・ロッゾ
物語上で最初に強欲者の能力を本格的に使用した人物。西方諸国の支配とリムル排除のために利用した。[3]
ユウキ・カグラザカ
マリアベルの死に際して強欲者を奪取した。後に強欲者を生贄として強欲之王を獲得した。[3][2]

進化・派生関係[編集 | ソースを編集]

区分 能力 備考
起源 強欲者 トワイライト・バレンタインが獲得し、疑似人格を融合させたうえで解放。[2]
ユウキによる進化 強欲之王(マモン) ユウキが強欲者を生贄として獲得。[2]
トワイライトによる進化 貪欲之王(アモン) ユウキによる進化過程を観察・解析したトワイライトが獲得。[2]

脚注[編集 | ソースを編集]

注釈[編集 | ソースを編集]


出典[編集 | ソースを編集]

  1. ↑ 1.0 1.1 1.2 1.3 “用語集「強欲者」”.「転生したらスライムだった件」ポータルサイト.2026-09-28閲覧。
  2. ↑ 2.0 2.1 2.2 2.3 2.4 2.5 2.6 2.7 2.8 2.9 伏瀬『転生したらスライムだった件』 第22巻、マイクロマガジン社〈GCノベルズ〉、2025年1月30日。ISBN 978-4-86716-707-6。
  3. ↑ 3.00 3.01 3.02 3.03 3.04 3.05 3.06 3.07 3.08 3.09 3.10 3.11 3.12 3.13 3.14 伏瀬『転生したらスライムだった件』 第10巻、マイクロマガジン社〈GCノベルズ〉、2017年4月12日。ISBN 978-4-89637-630-2。
  4. ↑ “用語集「死を渇望せよ」”.「転生したらスライムだった件」ポータルサイト.2026-09-28閲覧。
  5. ↑ 5.0 5.1 “第82話「強欲の主人」”.アニメ「転生したらスライムだった件」.2026-09-28閲覧。

関連項目[編集 | ソースを編集]

外部リンク[編集 | ソースを編集]

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